みんなで話し合って決める大切さ

料理の時間。

集まったメンバーで「俺、卵アレルギーがあるんだ」「何食べる?」「パスタ食べたい」「僕はミートソースが苦手」なんて話しながら、みんなでメニューを考えました。

レシピなんかも調べながら、「この卵なしカルボナーラにしようか」「ベーコンはものによっては材料に卵が入ってるよ」「じゃあベーコンをやめてかわりにウインナー入れよう」「それはぜひシャウエッセンで」という具合に、少しずつ話がまとまっていきます。買い物メモができあがったら、さっそく準備班と買い出し班に分かれて活動を開始しました。

意見を伝えるのが得意な子もいるし、思いを言葉にするのに慣れていない子もいますが、みんな、自分にできる範囲で意見を出してくれたのが、とても頼もしいですね。

調理中も、みんなそれぞれのできることを考えて動いていました。何も説明されなくても野菜を切っている姿や、「しまった、ザルがないー」と僕が困っている姿を見て「(くらら庵から)とってくるよ!」と勢いよく調達にいってくれる姿が、大変頼もしく映りました。

「何していいかわからない」という言葉もあり、「力になりたい気持ちがあるのに方法がわからなくて困ってる」という思いをしっかり表明してくれています。「何か手伝ってもらうことある?」と野菜を切っている子に尋ねると、「まな板を洗っておいてほしい」とのことで、それを聞くなり、ついに出番が来たといわんばかりに張り切って作業に取り組んでくれました。

今日は僕にとっては初めての料理講師体験で、つたない進行をしていたのですが、みんながたくさん助けてくれて、とてもおいしいカルボナーラをお昼ご飯にすることができました。みんなありがとう~

学習の時間。

みんな家からやりたいものを持ってきてくれたので、「1階にいるから困ったことがあったら呼んでね~」と声かけして、自分のペースでやってもらってます。「下敷きを忘れたからそこのプラ板を使っていいですか」「下敷きならその箱の中にあるよ」「おおー、ありがとうございます」とか、「飽きた!」「飽きたのか~」「途中だけど丸つけして~、そしたらやる気が復活するから」とか、そんな程度のやりとりがちょこちょこありつつ、みなさん自分のペースで取り組まれてます。息抜きをはさみながら進めたり、高い集中力があるので2時間ノンストップで続けたり、自分のペースで。

「窓からの光がまぶしかったから、隣の部屋に移動した」ということも教えてくれて、「環境調整も自分でやってるんだなぁ」と頼もしさも感じた次第です。

トークゲームの時間。

休み時間のはじめに「3時半になったらトークゲームやるよ」と伝えたら「トークゲームってどんなの?」という話になって、説明のためにゲームの入った箱をいくつか持ってきたところ「じゃあこれやろ~」と、休み時間もそっちのけで3時間目に突入。

一番盛り上がったのは「カードを組み合わせて10秒以内にプロポーズのセリフを作るゲーム」でした。

カードには「愛してる」とか「天使」とか「僕だけの」といったプロポーズに使えそうなワードが書いてあります。手元には12枚ものカードが配られるので、10秒以内に全部読んで、セリフまで考えるとなると、これは相当な負荷です。かなりの速度で文字情報を処理するはめになります。

しかも、でたらめに並べても「しかない宝石箱僕を夢」といった程度のものしかできず、意味の通る日本語にすらないので、ごまかしもききません。

実際にやってみた1回目、「10、9、8……」とカウントダウンが終わるころ、さくっとカードが並び、10秒で考えた懇親のプロポーズ、「あの日見た子犬、あったかいだろ?」が爆誕。

どんなプロポーズやねんとみんなで爆笑して、気持ちもほぐれて、なんやかんや40分ぐらいプロポーズ大喜利をやってました。

僕も参加していましたが、ふだん活字ばかり眺める生活の僕でも、気合い入れないと時間切れになりそうなぐらいの難易度です。それを小学生が、ヘンテコなプロポーズを次から次へと生み出して、笑いながら「このゲームいいなぁ」と長時間遊んでいるのですから、「楽しい」というモチベーションの威力を思い知ります。あとでパッケージを確認したら、「対象年齢13歳から」と書いてあって、「そうだよなあ、これを遊ぶには中学生ぐらいの言語能力が必要なんだなぁ」としみじみ感じ入ったのでした。

#フリースクール
#料理
#調理実習
#学習支援
#カードゲーム
#大喜利
#トークゲーム
#おだやかにわたしらしくいられる場所
#不登校支援
#不登校の居場所
#npo法人reframe

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です