2023.3.12(日)
小学校の先生お二人をお招きして、京都アスニーにて、講演会「不登校のいまとこれから」を開催しました。
前半はパネルディスカッション。
後半は参加者からの質問にお応えいただきました。
改めて、小学校の先生のお仕事内容を聞きましたが、本当にたくさんの業務内容で
それは残業になるよなぁと思いました。
「学級経営」についても、ポイントを絞って教えていただきました。
先生と子ども、子どもと子どもの関わりを通して、たくさんのことを学んでいるのだなぁ、と知りました。
学力や社会性を育みながらも、学校を通して学べることはたくさんありました。
自己開示してもよい安心感
人と関わる信頼感
何かを成し遂げる達成感
互いを認め合うコミュニケーション
自己受容
自己決定
共感的つながり
学校に行けなくなった子どもたちには、それらを育める場所がとても大切なことをあらためて実感することができました。
先生の口から
「不登校はわるくない」
「不登校のゴールは学校復帰ではなく、社会的自立」
と聞けて、参加された保護者の方も安心したのではないかと思います。
しかし、先生たちの課題もわかりました。
まだまだ「教育機会確保法」は先生たちに認知されていない。
たくさんの文科省からの通知があるから、情報の優先順位が下がっている可能性があります。
保護者から、私たちから、
「この法律をご存知ですか?」と投げかけていく必要があります。
わたしも、もっともっと知ってもらえるようにしていこうと決意も新たにしました。
不登校の子どもたちには登校刺激ではなく、「学校には楽しいことがあるんだよ」「おもしろいよ」「友だちと楽しく過ごせるよ」を伝えることで、縁をつなぐ働きかけは必要。
嫌がられない関わり方で。
子どもたちはみんなどこかで、友だちがほしいと思っています。
放課後だけ、休み時間だけ、給食だけでもいい。
子ども同士がつながっていける場作りはとても大切です。
くらら庵に来ている子どもたちも、少しずつ学校行事に参加したり、放課後遊んだり、給食だけ食べに行ったりもしています。
「今は行かない」かもしれない。
でも、「いつかは行く」かもしれない。
可能性はゼロではない。
だから、わたしも、細く少しでもつながっているのは大事だと思っています。
昨日のお話で、それは間違えてないんだろうな、と思いました。
先生からぜひやってみてほしいことも教えていただきました。
ちょうどこれから、新学年になります。
担任の先生が変わる可能性があるので、ぜひ積極的に知ってほしい情報を紙にまとめて渡してほしいそうです。
引き継ぎはもちろんありますが、
30人のクラスであれば、ひとりあたり引き継ぐ時間はほんの少し。
どんなに注意していても、1時間かけて引き継ぎするのは難しいです。
だから、保護者としてぜひ知っておいてほしいことは、まとめたものを新担任に渡してほしいそうです。
・子どもが好きなこと
・今までの関わり方(こんな関わりをした、という事例)
・集団の中ではどんな様子で、どんな関わりが必要か
・親子の思い出エピソード
など
先生は、みんなとても一生懸命。
ただ、一生懸命が違う方向の場合もあります。
相性もあります。
なかなかうまくいかない時は、
校長先生やわたしたちのような第三者を交えて対応することも大事です。
お2人の先生は、
「こどもたちの喜ぶ顔をみたい」
「こどもたちを楽しませたい」
と思って関わってくださってます。
そんな先生がいるんだ
きっとみんなそう思ってるんだ
と思える会になりました。
2時間は本当にあっという間でした。
先生たちも、一方向ではなく双方向に、もっと保護者の方たちとディスカッションをしてみたい!とおっしゃってましたので、
また機会作ろうと思っています。
大変勉強になる会になりました。
ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました
昨日アンケート用紙配るのを忘れていました
参加者みなさんにメールでお送りしましたので、ぜひご回答ください。
よろしくお願いいたします。